天の川、スカイフィッシュの釣り堀にて

安眠妨害水族館では書かないこと、書けないこと

「ワンダフル入浴なV系ナンバー5選」

入浴をテーマにした楽曲はあるだろうか、とふと思った。

アイドル志望の花椿蘭丸という設定で、及川光博さんが歌っていた「ワンダフル入浴」のインパクトが圧倒的すぎて、他になかなか出てこない。

うんうん唸って、ようやくJUDY AND MARYの「BATHROOM」が出てきたぐらいだ。

 

でも、「浴槽」とか「浴室」とかをキーワードに加えてみると、あぁ、ヴィジュアル系も入浴してそうだぞ、となってくる。

入ってる入ってる、「冷静と情熱のあいだ」の江國香織版ぐらい風呂に入っている。

もしかすると、ヴィジュアル系とは、J-POPシーンの中でも、群を抜いて入浴好きな民族なのでは。

この仮説を確かめるために、お風呂にちなんだ楽曲を集めてみる。

「わ行」は毎回テーマ選びに苦労するので、多少の強引さは許してほしい。

 

 

赤いバスルーム / SCAPEGOAT

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とりあえず、お風呂にちなんではいるものの、入浴はしていなさそう。

その代わり、別のことを浴室でしているから真っ赤に染まるバスルーム。

いやいや、ヴィジュアル系たるもの、浴室で鮮血に塗れていれば、それは既に入浴なのだ。

そういうことにしてしまおう。

ハードで猟奇的、楽曲としても押さえるべきところを押さえたV系チューン。

 

www.youtube.com

 

Bath Room / the GazettE

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見えてきた。

V系が浴室に行くの、リラックスのためじゃない。

まぁ、そういう趣味なのかもしれないし、それは主人公にとってのリラックスタイムなのかもしれないけれど、うかうかどこでもドアでお風呂場に潜り込むなんてできやしない。

重苦しさが纏うロックバラード。

グロテスクな内容を、詩的に美しく婉曲的に伝えるのも、これまたV系の美学である。

 

 

浴槽 / 黒百合と影

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ようやく湯舟に浸かる楽曲が登場。

とはいえ、浴槽で溺死してしまう歌。

おいおい、どんどんバスルームに危険なイメージが植え付けられていくぞ。

ドロドロと不気味に展開するダークさが肝だろう。

不気味な考えオチ的な歌詞もあり、和風ホラーの風合いが中毒性を高めていた楽曲。

 

 

シャワールームシネマ / ベリィ

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浴室の出逢いってなんだろう。

当時はよくわからなかった歌詞だけれど、大人になった今ならわかる…ようで、やっぱりよくわからない。

lynch.の葉月さんが在籍していたベリィ。

人に歴史あり。

ポップでキャッチーだけど格好良い、ここでしか聴けない良さがある配布シングル。

浴室の出逢いってなんだろう。

 

 

浴室の人魚 / amber gris

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趣向が少し変わり、なんともロマンティックな浴室に。

このルーティンな日常を浴室の排水溝から抜け出して、大海原で泳ぐ人魚のように自由になりたい。

おそらくは、そんな内容。

入浴中、どうでもいいことを考えながらイマジネーションが広がっていく感覚を、彼らの世界観で上手に切り取っていると言えるだろう。

ようやく、まともに入浴してそうな楽曲が出てきたな。

ほんのりアンニュイなサウンドは、そんなテーマにハマっている。

 

 

結論から言うと、全然入浴してなかったわ。

ヴィジュアル系にとって、バスルームは解体施設だったわ。

そんなわけで、とびぬけてポップに、それでいて少し切なく、お風呂場の情景を歌い上げる「ワンダフル入浴」は神。

V系と親和性があるようで、なんだか清楚なオーラに包まれたミッチーの魅力は、きちんと入浴しているからこその清潔感だということがわかりました。

 

ちなみに、「ワンダフル入浴」が収録されている「嘘とロマン」は素直に名盤なので、ブックオフの280円コーナーで買いましょう。

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