天の川、スカイフィッシュの釣り堀にて

安眠妨害水族館では書かないこと、書けないこと

「中を見たら二度おいしいジャケット5選」

Peingにて、こんなコメントをいただいた。

どんなに頭を捻っても140字のTwitterには収まらないので、ブログにてまとめることにした。

 

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ちなみに、好きなジャケットと言っても、色々なベクトルでの好きがある。

デザインが好き、写真が好き、パッケージの工夫が好き。

今回は、その中でも表のメインジャケットだけでなく、裏ジャケや中ジャケも見ることで更に楽しめるようなCDに絞って5つ選んでみる。

 

我輩ハ、殺女成リ... / ヴィドール

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トールサイズのCDは、概ね凝ったデザインなのだけれど、この作品は、収録された3曲、それぞれのジャケットが存在する。

 

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見開き部分には、カップリングの『Route 「U」』のアートワーク。

バンド名のロゴの代わりに、メンバーの写真が掲載されている。

着せ替えジャケットのように入れ替えられたら、なお良かったのだけれど。

 

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更に開いてCDを外すと、「新聞マスコミ関係者の方へ…」のアートワークも発見。

両サイドに各楽曲の歌詞が記載されているのだが、この楽曲のコンセプトに合わせて、新聞記事風になっているのも見逃せない。

歌詞以外の部分にも、クスリとしてしまうような小ネタが満載なので、是非読んでみてほしいところ。

こういうCDを手にすると、やっぱりデータ配信では買えない世界観ってあるよな、と思ってしまう。

 

La premiere porte / pleur

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バンド名が意味する"涙"をモチーフにしたジャケット。

初音源にしては、だいぶシンプルなデザインである。

 

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しかし、開いてびっくり。

メンバーの写真が飛び出してきた。

 

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インパクト重視の飛び出す絵本仕様。

シンプルに見せかけて、無駄にド派手。

わけのわからなさに、すっかりハマってしまったあの日。

この衝撃は、なかなか忘れられるものではないな。

 

 

magic theatre / La'cryma Christi

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これはこれは、可愛らしいマスコット。

マイクにドラムスティック、ギターとベースを計3本。

そうか、これはラクリマを具現化したキャラクターなのだな。

 

そう思って中を開くと、なかなかの阿鼻叫喚。

※ グロ注意

 

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マスコットたちがうじゃうじゃ集まり、人間たちを食い殺していく。

開ける前と開けた後で、こうも印象のギャップがあるジャケットって、他に見たことがない。

ポップなイメージを持たれがちだった当時のラクリマ

アルバムとしてもダークな雰囲気に仕上がっており、これがトラウマになったリスナーもいたりするのではなかろうか。

 

 

鬼葬 / Dir en grey

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言わずと知れた、Dir en greyの「鬼葬」。

抽象的だが、和を意識したおどろおどろしいデザインは、なかなか格好良い。

しかし、ブックレットに記載された歌詞は、すべて英語。

読みにくいったらありゃしない。

 

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と思ったら、CDトレイを外したところに、アナザージャケットが隠されている仕様。

こちらのブックレットには、きちんと日本語で歌詞が記載されている。

テンションを下げてから、上げる心理テクニックで、これにはすっかり驚かされた。

 

なお、「six Ugly」でもブックレットを隠すギミックは継続されたが、こちらはデジパックを破壊しないとブックレットが取り出せない鬼仕様。

これはさすがにノーセンキュー。

 

 

鉄の島 / アヤビエ

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ジャケットが好き、というテーマで外せないのはアヤビエだろう。

イラストと世界観がマッチしていて、最強のタッグだったかと。

中でも、この「鉄の島」はトールサイズだったので、絵本のような仕立てに。

 

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歌詞だけでなく、世界観を深める島のマップまで。

それぞれの楽曲が、どの場所をテーマに描かれているのかが図解されているので、ますますのめり込んでしまう。

1ページ、1ページ、丁寧にストーリーを追っていきたい作品。

 

 

見た目重視のヴィジュアル系

それが批判の対象になりがちだけど、表現へのこだわりを幼稚だとか見掛け倒しだとか言っているなら、本当にバカバカしい話だ。

データ配信の時代になって、このような仕掛けは廃れていくのかもしれない。

それでも、その制約の中においても新しいこと、面白いことを仕掛けていくのがヴィジュアル系の魂であり、遺伝子である。

次回は、更にぶっ飛んだジャケットを紹介しようと思う。