天の川、スカイフィッシュの釣り堀にて

安眠妨害水族館では書かないこと、書けないこと

「マイナーバンドなんて言わなきゃよかった」

色々と形は変わってきているので、ずっとそうだったわけでもないのだが、安眠妨害水族館でレビューするCDは、「現役バンドの作品の足元での感想」または「一度聴いてみてほしい過去の作品の評価」に分かれるのかと思う。

 

前者は、要するに新譜を聴いた感想。

共感にしても反論にしても、評価が定まっていないからこそ。

リアルタイムで進化しているバンドの作品についてあれこれ語るのは、僕としても楽しい。

後者は、一応メッセージの発信となるのかな。

「名盤だから聴いて!」というのもあるし、「これは駄作だけど面白いから聴いて!」というのもある。

「今聴くとたいしたことはないけど、歴史的には価値があった作品なんだよ!」ってのもあるかもしれない。

後者の派生として、「V系の歴史に影響を与えた作品の主観的な評価」というのも入れておこうか。

 

ここから漏れるのは、解散したバンドの、僕の中で可もなく不可もなく的な評価に落ち着いてしまった作品だ。

稀に、メンバーがその後組んだバンドでブレイクして価値が復活するケースはあるものの、それはほんの一握り。

大部分は中古屋の店頭にすら並ばず、手に入りにくいという意味でのレア音源となってしまうが、そこはわざわざ引っ張り上げなくてもいいだろう、とは思っている。

 

と、ここまで整理してから矛盾したことを言うが、たまに、それでも紹介したいって作品が出てきてしまう。

「このバンド、結局音源ではパッとしなかったけど、凄く惜しかったんだよ!期待していたんだよ!」とか、「切り口が斬新すぎて受け付けなかったけど、今だったら上手く料理できそうだな」とか、この可もなく不可もなくな気持ちを共感したいという欲求が生まれるのだ。

そんな僕のジレンマを解消するために作った身勝手なコーナーが、「マイナーバンドの音源をまとめてレビュー」。

最初に紹介したのは、Beataとギ~戯児~ヂとAteLieRだった。

 

ざっくばらんに話すと、当初は、ひとつひとつでは更新通知をクリックさせる力を持っていなくても、コーナーとしてまとめてしまえば、とりあえず読んでもらえるかもしれないなという思惑があった。

実際、アクセスは当時の通常更新よりも3割ぐらい多くて、このラインナップで数字をとったのがなんだか面白かったから、よく覚えている。

 

ただひとつ後悔しているのは、「マイナーバンド」というタイトルを安易につけてしまったことだ。

このコーナーの目的は①"解散したバンド"の、②"僕の中で可もなく不可もなく的な評価に落ち着いてしまった作品"を紹介すること。

もうひとつ、③"過去に安眠妨害水族館で単独でレビューを行っていない"を付け加えてもいいのだが、必ずしもマイナーバンドである必要はなかった。

Beataとギ~戯児~ヂとAteLieRがマイナーだったから、そのまま「マイナーバンド」とつけただけ。

配慮が足りなかったと言わざるを得ない。

 

例えば、過去に"当時は人気があったけれど、今はそんなに語られる機会がないバンド"という縛りで、このコーナーを更新したことがある。

ameblo.jp

VIOLET-NARCISSUS、STAY、妖花…

これらを「マイナーバンド」として括ってしまったら、そりゃ怒る人もいるわな。

僕自身、このコーナーの目的からは脱していないと認識しつつ、マイナーバンドとは認識していないバンドたちだもの。

今更タイトルは変えられないし、ずっとモヤモヤが残っている。

最近は、「WESTとかEASTでワンマンをやっていたって、世間的に見たらマイナーだ!」という謎の開き直りで自分を納得させているものの、図らずもマイナー扱いしてしまったマイナーじゃないバンド、およびファンの皆様、誠に申し訳ありませんでした。

 

実は隔日更新にしてからというもの、ネタが溜まりすぎる傾向があって、まとめ更新ができるこのコーナーの有効性に改めて気付かされたのだよね。

そんなわけで、今後は「これがマイナー?」といったバンドもガシガシこの枠組みで紹介していきたいと思うので、取り急ぎエクスキューズをさせていただきました。