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天の川、スカイフィッシュの釣り堀にて

安眠妨害水族館では書かないこと、書けないこと

「NADSADの企画イベントに行ってきた」

5月4日のこと。

東高円寺二万電圧にて開催されたNADSAD企画「破壊と再生、蠢く混沌」に行ってきた。

 

別ジャンル、ましてや対バンイベントなんて久しぶり。

友達に誘われたので、ふらっと足を運んでみた。

イベントそのものは16時すぎからやっていたようなのだけれど、到着したのは20時すぎ。

実は日程を勘違いしており、そもそもその日は行けないや、なんて思っていた僕。

当日になって、まだ間に合うからおいでよ、と改めて声をかけてもらったのが18時ぐらいだったのだ。

 

はじめて行くライブハイスだったこともあり、迷ってしまったのも追い打ちをかけた。

駅を出てからすぐ、あ、あれだ、とライブの案内板に向かって歩いていたのだが、いざ前に来てみたら全然違う。

 

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陶芸教室だった。

 

これで完全に方向感覚を失ってしまい、駅から数秒の距離にあるはずのライブハウスに辿り着いたのは、もうしばらく彷徨った後。

主催のNADSADにすら間に合わないのでは、と冷や汗をかいた。

 

さて、辿り着いたのは異世界だった。

赤や金色に髪を染めた刺青だらけのお兄様がたくさん、酒を飲みながら回っている。

ステージに立っているのは、端的に言えばNANAに出てきそうな世界観のパンクバンド。

やっぱり派手な髪をツンツンに逆立てて、トゲトゲがいっぱいついた服を着て暴れていた。

歌詞もなんだか反社会的だ。

普段見ているのがV系シーンなので、派手なバンド、攻撃的なバンドはいくつも見てきたつもりだったが、そういえばアナーキスト系はそんなに通ってこなかった。

本当にあったんだ、こんな世界!と、テンションが上がってしまう。

ただ、周りのお兄様たちが怖いので、大人しく見ていることにしようと決めた。

 

その後も、激しいバンドなのに、アコーディオンを奏でる女性メンバーがいたり、飛び入りでタイムテーブルに載っていなかったバンドが演奏をはじめたり、どこまでが王道でどこからが邪道なのかもわからない文化の違いに驚きながら、いよいよトリであるNADSADの出番。

CDは事前に聴いていたものの、ライブははじめて。

ジャケットは、Ba&Vo.nozhさんの描いたイラストだったこともあり、メンバーのヴィジュアルすら知らない状態だったが、姉妹のツインボーカルを軸としたスリーピースバンドという特異性、しかもガールズロックと呼べるシロモノではないアングラでハードな世界観には惹かれるものがあった。

どんな登場をするんだろう、と思っていたところ、僕の前に立っていた女性がステージに上がり、セッティングをはじめた。

あ、この人だったんだ、と改めて文化の違いを感じるひとコマ。

マイクスタンドに手錠を絡めたり、上着を脱いでパンキッシュな出で立ちにチェンジしたり、というのを淡々と本人が準備しているのが、なんだか新鮮である。

 

率直な感想を言うと、もっとメロディが立っている楽曲があるともっとハマれるな、といったところ。

ただし、設定を作って狂気じみた演出をするのではなく、自然体で狂気を含んだライブをしている感覚で、とにかく格好良い。

上手く言えないが、このヒステリックな感性は女性だからこそ映えるのだと思う。

もともとは仙台を拠点に活動していて、学生時代はムックなどのライブにも行っていたらしい、という豆知識を友達から教えてもらって、妙に親近感も沸いた。

 

ひとつ心残りなのは、熱いライブだったがために喉が渇いたのだが、ドリンクが飲めなかったことだ。

いかつい刺青男たちがたむろしていて、通路を突破できず。

カウンターまで辿り着けなかった。

悪そうな奴はだいたい友達、って言えるようになるには、あと何回ライブ会場に足を運べばいいだろうか。

 

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