読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

天の川、スカイフィッシュの釣り堀にて

安眠妨害水族館では書かないこと、書けないこと

「マリッジアニバーサリー」

ま行

本日、2月11日は結婚記念日、ということになっている。

"なっている"というのは、本当の結婚記念日は違う日だから。

 

僕は、2011年2月11日に結婚式を挙げているので、"Wedding Anniversary"という意味での結婚記念日であれば、今日ということで間違いはない。

しかしながら、実際に婚姻届を提出したのは、それから2ヵ月くらい経ってからのこと。

"Marriage Anniversary"は、正直なところ、はっきり覚えていないのである。

 

結婚記念日を覚えていない夫、と文字に起こすと、自分がクズ亭主であるように思えてくる。

それ自体、すぐに否定できないのが悲しいが、ひとつ言い訳をさせていただきたい。

 

そもそも、婚姻届を出すのが遅れたのには、戸籍謄本が入手できなかったという理由があるのだ。

僕が生まれ育ったのは宮城県仙台市

謄本は本籍地の役所でしか入手できないため、東京に拠点を移している僕にとっては、なかなか面倒なシロモノである。

もちろん、郵送などでも取り寄せは可能なのだが、体調の関係から結婚式に来ることができなかった祖母への顔見せも兼ねて、直接取りに行くことにした。

嫁と予定を合わせて、金曜日の夜に高速バスで仙台に入り、土日で親族への挨拶や各種手続きを済ませるという段取りに。

その高速バスの出発日が、3月11日だった。

 

忘れもしない、東日本大震災

僕は結局、その日、仙台には帰れなかった。

幸い、両親は無事とのこと。

後から聞いた話だが、僕が嫁を連れて帰るというので、あちこち連れまわそうと張り切ってガソリンを満タンにしていた結果、冬の寒さを車の暖房で凌ぐことができたらしい。

食料やお菓子を大量に買い込んで準備していたのも、スーパーやコンビニで品薄状態が続いた中で助かったのだとか。

地元の被害に何もできない自分が歯がゆかったが、間接的ではあるにしても役に立てたのであれば、帰省の予定をあの日にしておいて良かったとは思う。

 

そんな状況なので、当然役所も機能不全に。

郵送受付にも期待できない。

もはや、婚姻届どころではなくなってしまったのだ。

 

震災については色々な想いがあるが、本題に戻そう。

そうこうしている間に、4月になってしまっていた。

僕は結婚式の前には新居に移っていたのだが、会社から、そろそろ証明書を提出しないと色々と面倒なことになる、とお達しがきた。

結婚を理由に独身寮を退居していた僕。

新居も、自分たちで選んだマンションではあるが、会社の借り上げ住宅という扱いだ。

証拠がないから独身寮に逆戻り、なんてのは困るので、改めて婚姻届を出しに行くことにする。

時間はかかってしまったが、親の手も借りて、なんとか戸籍謄本を入手。

あとは、休みの予定を合わせて役所に行くだけ、というところまでは辿り着いたはずだった。

 

そこで気付いたこと。

嫁の戸籍謄本がない。

 

バタバタしていて、完全に失念していた。

そりゃそうだ、結婚は夫ひとりではできないもの。

ちなみに、嫁の本籍地は大分県

今から取り寄せをしたとして、証明書の提出期限までに僕の休みはなし。

結局どうしたかというと、嫁がひとり、都合の良いタイミングで役所に行って婚姻届を出してきたという。

 

そんなわけで、僕が結婚記念日を覚えていないというよりも、いつの間にか結婚していたというのが正解。

書類には一応目を通したものの特に思い入れのある日付でもなかったので、夫婦の約束事として式を挙げた日を結婚記念日にしているってわけ。

2011.2.11って数字の並びも覚えやすいし、祝日でもあるから、これでいいかと割り切っている。

以上、結婚に必要な書類すら満足に集めることができないクズ亭主の話でした。